朝夕は結構涼しいですが,昼間は残暑厳しい今日この頃ですね。夏ばてはしていませんか?

過日新聞記事で「手技」施術で怪我の相談が増加。国民生活センター、整体マッサージ等という内容がありました。

整体やカイロ、マッサージなどの施術で怪我をしたという相談が増加傾向にあるとして,国民生活センターが注意をびかけています。

腰や背中を押すなどする「手技」による施術をめぐる相談が4000件以上。この内、けがなど

体に異常を生じた相談が1000件弱。「体のゆがみを治すとの広告を見て整体サービスをうけたが逆に腰が痛くなって病院に通っていると言う方や、健康ランドでマッサージを受けたところ腰や足に痛みが出て歩行がしにくくなったなど身体の異常を具体的に訴えた人の8割が医療機関の診察を受けていたそうです。寄せられた相談の少なくとも4割強は国家資格を要しない整体やカイロプラクティックなどの施術を受けたという内容です。

私自身は常に痛みが出ないように、また事故を起こさないようにと施術中に痛みの有無や強さ加減をよく聞きながらすることや、友人に整形外科医がいることも有り、よく相談もします。強もみは体には如何に良くないかと言うことも、患者さんに説明をします。

また、私では判断が付かない症状などに出会った場合は,先ずドクターの診断を先にしていただくようにお勧めをし、その結果を聞いてから施術することもしています。

よく「もみ返し」と言うことが言われます。

ある施術者が『この痛みは好転反応だから大丈夫ですよ。2・3日すれば消えますから』と言う説明をされたと言う患者さんがいましたが、そもそも「もみ返し」が起こること自体がもう改善を逸脱しています。筋肉のもみほぐしを強くすればするほど、筋肉に疲労が起こり、さらに硬くなり、悪くなる一方です。強く押せば体が防御反応をして筋肉が硬くなります。そうなるとさらに強く押さないと効果がないような気になります。

若いころの鉛筆ダコと同じ作用ですね。

患者さんには前もって、今回の来院の理由はもちろんのこと、持病の有無、薬を常用しているか否か、過去のけがや事故、病気、生活様式、仕事の体勢や程度などを聞いています。この様な知識を先に聞いて施術することが大切だといつも心がけ、「初心忘るべからず」を座右の銘にして行っています。