初めての方は こちら (1)職歴【人生いろいろ】 から
今回は住宅会社の事務をしていた時のお話<1>
リフォーム会社の営業を辞めた私は
短時間でお金になる
パチンコ屋のコーヒーカウンターで働いていた
当時30代の私は、子供たちもまだ小学生で
遅い時間までは働きたくなかった
すると、仕事も限られて来る
それなりに楽しい仕事ではあったが
パチンコ屋の大音量が気になっていた
そんな時、偶然スナックで働いていた時の
お客さんだったランさんに出会った
そのランさんが近々オープンするという
【カラオケ喫茶】で働かせてもらうことになった
時給も今より良い
勤務時間は10時から16時
しかし、お客さんが入るのは午後からが多く
午前中は暇である
客層はもっぱらおばちゃんグループが多く
カラオケサークルの発表の場の様になっていて
結構楽しかった
ある日、ランさんから
自分の仕事上のパートナー(愛人だと私は思う)の
住宅会社の電話番を午前中してくれないか
と話を持ちかけられた
その会社はランさんのカラオケ喫茶の隣
なので承諾した
私はどんな仕事でも給料をもらえれば
それで良いのだから
当時は独身の頃とは違い
仕事にやりがいなど求めてはいなかった
ただ子供が学校に行っている間に
いかに高額を稼ぐかが第一であった
K氏が立ちあげたばかりの住宅会社は
ランさんがお金の管理をしているようであった
事務所はあるが、社員はK氏とランさんのみ
そこで午前は住宅会社
午後はカラオケ喫茶という勤務になった
午前は簡単な経理と電話番が主な仕事で
その他は「適当にテレビでも見ててくれ」
と言われた
住宅会社と言ってもお客さんと業者の仲買の様な感じだった
K氏とランさんはかなり顔が広い様で
なかなかのやり手である
驚くことに、ランさんのご主人は警察官で
2人の息子がいるが、いつもK氏と一緒に居る
やっぱり・・・怪しい
だが、そんなことは私が立ち入ることではないだろう
仕事を終え、家に帰るとトイレが詰まっている
「もう~誰か変なもの流してない」
スポスポッとやると、ザーッと流れるがまた詰まる
設備屋の男友達に見に来てもらった
すると~「これやばいかもよ」と言い
勝手口から外へ出て、トイレを外から見ながら
土間のコンクリートをトントンと足で叩く
「何してるの」
「やっぱりね
この下が空洞になってて
排水管が曲がってるのが原因だよ
ちょっと割ってみて良い」
友人が金づちでコンコンとコンクリートを割ると
その下はところどころ空洞になっていた
「危ないから、ここの土間は
もう歩いちゃ~ダメだよ
トイレの詰まりで気付いて良かったね」
万が一、何かのはずみで割れて
子供たちが落ちたりしてたらと想像すると・・・
私はゾッとした
次の日、会社へ行きK氏に相談すると
すぐ見に来てくれた
「これはひどいな~」
うちは山を切り開いた住宅街で家の裏は林になっている
家自体は切り開いた土地の上に立っているので
傾くことなどないが・・・
勝手口を出た裏の土間は埋め立てられており
年月と共に土が締め固まり沈下したらしい
だが、鉄筋などを組んであれば大丈夫なのに
うちの場合はそれがなかったのだ
K氏は明らかに○○住宅のミスだと言うが
その補償は10年
うちはその時すでに10年以上経っていた
取り敢えず、○○住宅に相談してみる様に勧められ
私は電話した
だが、その対応は補償期間を過ぎているからと
軽くあしらわれてしまった
だが、このままほっとくわけにはいかない
自腹で修復するとなると~痛い出費である
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