初めての方は こちら (1)職歴【人生いろいろ】から
今回は住宅会社の事務をしていた時の話<7>
買い物をしていると前にスナックで働いていた時の
お客のYさんにバッタリ出会った
「おうまゆみちゃんじゃ~ないか」
「あ~こんにちは」
「Kとランのとろこで働いているって
噂で聞いたが、大丈夫かい」
「いろいろあって・・・もう辞めました」
「そうかなら良かった
あの2人は何か~
危ない仕事をしてるらしいぞ」
Yさんは瓦屋の社長で建築関係の事は詳しい
3歳で亡くなった娘が私に似ていると言い
随分可愛がってもらった
温和で、優しい人である
家に帰って「危ない仕事をしている」
というYさんの言葉が気になりだした
全面的にK氏に任せていたが
何だか不安になりK氏に電話した
相変わらず繋がらない
数日後、K氏から連絡があった
「わけあって携帯は繋がらないようにしているから
用事がある時はここに電話して
『Kさんに、連絡が欲しいから伝えて欲しい』
と言ってくれ」
そう言って電話番号を教えられた
「それは誰なんですか」
「警察だ
今、警察にかくまわれてて
外部とは指示があるまで
接触できないんだ」
「何かやらかしたんですか」
「俺は何もしてないよ」
「何も無くて警察なんて言葉
出て来ないでしょ
塗装屋さんが支払いが滞ってるから
私に払って欲しいって来られましたよ」
「払ったのか」
「払うわけないじゃ~ないですか」
「塗装屋には連絡しとく
何も心配しなくて良いから
来月、金融公庫からお金が下りたら
全て上手く行くから」
何か~怪しい
数日後、私は教えられた電話番号に掛けてみた
「○○県警 暴力団対策部 田中です」
「あの~警察ですか
私・・・Kさんに用事があって・・・」
「Kさんは今こちらの指示通りに
動いて頂いております
この番号はKさんから聞かれたんですか」
「はい、用事がある時はこちらに掛けろと・・・」
「わかりました
連絡とります」
電話帳でこの番号を調べた
警察に間違いない
でも~私の知らない世界でピンと来ない