”パブー”というサービスをご存じだろうか?


iPad for life

          ↑電子書籍サービス「パブー」(URL:http://p.booklog.jp/


個人が手軽に出版・販売などができる”電子書籍サービス”だ。


今年の6月に運用が始まったばかりだが、サービス開始2日間で”500本”の作品が投稿されたらしい。


ちなみに、人気作品の1つをご紹介するとこんな感じだ↓


iPad for life
          ↑個人が出版した人気作品の1つ「青空ファインダーロック」という漫画だ。


↑上の画像をみるとわかるが、「お気に入り(★マーク)」や「コメント(吹き出しマーク)」を付けれるような仕組みになっているため、その作品の”人気ぶり”が一目瞭然にわかる。(作者側では「閲覧数」もチェックできる)


自分の腕を試したい”セミプロ”や”アマチュア”の作家達にとって、まさに「翼を得た鳥」「水を得た魚」といったところだろう。


ちなみに、私の興味本位で、この”パブー”の人気ぶりを「Googleトレンド」を使って実際に調査してみた。(ついでに「電子書籍」と「iPad」も調べてみた)


結果は次のとおりだ↓



■■■「Googleトレンド」の検索結果■■■


①「パブー」のトレンド↓


iPad for life

②「電子書籍」のトレンド↓


iPad for life

③「iPad」のトレンド↓


iPad for life


↑「パブー」の人気が、「iPad」や「電子書籍」に連動していることが、よくわかるかと思う。


もっとも、私なりに考えてみた結果だが、この「パブー」の人気の背景は、単に「iPad」や「電子書籍」ブームが後押ししているだけではないと思っている。


なぜなら”パブー”のシステム自体が、「作者側」と「読者側」の各々のメリット(ニーズ)を互いに補い合っているからだ。


具体的に言うと、次のとおりだ↓



■■■「作者側のメリット」と「読者側のメリット」■■■


iPad for life


・「作者側のメリット」 ⇔ 「読者側のメリット」


              ↓

 
・「利益率が高くコストが低い」 ⇔ 「無料または廉価で購入できる」
・「書籍の構成、分量、シナリオが自由に決められる」 ⇔ 「斬新な書籍に出会える可能性がある」
・「読者の反応を即座に知ることができる」 ⇔ 「気軽にコメントできるため作者との距離を近く感じる」

↑他にもいろいろあると思うが、ザッと思い付いた限りでは、このようなメリットが互いにマッチしていると思う。



だが、その一方で、デメリット同士が反発し、相容れない部分もある。



■■■「作者側のデメリット」と「読者側のデメリット」■■■


iPad for life


・「作者側のデメリット」 ⇔ 「読者側のデメリット」


               ↓


・「手軽に出版できるためライバル作品の数が多い」 ⇔ 「質の高い作品を探すのが困難」

・「素人作品のため価格設定が難しい」 ⇔ 「素人作品のため高額だと手が出しにくい」

・「お気に入りやコメントの数だけで作品が判断されやすい」 ⇔ 「傑作を見逃す可能性がある(機会損失)」


この部分がうまく解消されれば、電子書籍時代の”未来”はかなり明るくなるはずだ。


そこで、私が考えた”デメリットを解消するカギ”について、次にお伝えしたい↓



■■■デメリットを解消するカギは”口コミ”だ■■■


ここで重要になってくるのは、おそらく”口コミ”になると思う。



iPad for life


「作者側」にしても「読者側」にしても、↑この”口コミ”さえあれば、双方のデメリットが十分に解消できるはずだ。


具体的には次のとおりだ↓


・口コミのおかげで、作者は作品を通じて有名になれるチャンスが増え、読者は良い作品を選びやすくなる。

・無名作家でも良い口コミがあれば、「高額」な作品であっても、読者は手が出しやすくなる。

・作者が有名になれば、その作者の「作品」にも注目が集まるため、出版されたばかりの作品(お気に入りやコメントの少ない作品)であっても、読者が見逃す可能性が少なくなる。


↑いかがだろうか?


今の時代、ブログやtwitter、SNSなど、口コミや評判を他人に伝える”場所”が山のようにある。


あとは、それを伝える”人”がどれだけいるかということだ。



■■■iPadユーザーは電子書籍時代の”キーマン”■■■


さて、ここで私が何を言いたかったかというと、記事タイトルでもお伝えしたとおり、


「iPadユーザーは電子書籍時代の”キーマン”」


であるということだ。


「???」


(↑という方も、いらっしゃるかもしれない。)



冒頭でご紹介した、「Googleトレンド」の調査結果を思い出してほしい。


「パブー」を含め、この「電子書籍」ブームに拍車をかけたのは、紛れもなく「iPad」だ。


その証拠に、2010年で”一番はじめ”にトレンドの反応が現れたのが「iPad」で、次に「電子書籍」、最後に「パブー」だ。


今度は、「2010年の前半部分のトレンド」に注目して、もう一度よく「Googleトレンド」を見てほしい。



■■■「Googleトレンド」の検索結果■■■


①「iPad」のトレンド↓


iPad for life


②「電子書籍」のトレンド↓


iPad for life

③「パブー」のトレンド↓


iPad for life


↑「iPad」⇒「電子書籍」⇒「パブー」の順番でトレンドが来ているのが、わかると思う。

この電子書籍時代の立役者は、坂本龍馬でも勝海舟でもない。


「iPad(ユーザー)」なのだ。



■■■終わりに■■■


というわけで、私たち「iPadユーザー」が積極的に電子書籍を活用し、良質な作品の口コミを広げ、”眠れる獅子”達を”覚醒”させることができれば、大いに社会貢献ができると思っている。


”作家の卵”や”売れない漫画家”、”人気のない写真家”など、たまたま、「その時代のニーズに合っていなかった」とか、「編集部のお眼鏡にかなわなかった」というだけで、素人やアマチュアに甘んじて、悔し涙を飲んでいるクリエイターだって、少なからずいるに違いない。


なので、「iPadに飽きた」とか「使い方がよくわからない」とか、「やっぱりiPhoneで十分」などとつぶやく時間が少しでもあったら、私はこの、画面の大きい素晴らしいデバイス(iPad)を有効活用して、自分の気に入った「個人出版の電子書籍」を1つでも多く紹介していきたいと思っている。


近いうちに、当ブログでも「個人出版の電子書籍コーナー」のようなカテゴリを作る予定だ。


電子書籍時代の黎明期(れいめいき)に、微力ながら少しでもお役に立てるのであれば、1ブロガーとしてこれほどうれしいことはない。


次回は、「パブー」の具体的な活用方法についてお伝えしていきたい。


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