これは私が子どもの頃にお月様から聞いたお話です。
とある世界の片隅にひっそりと子どもたちの村があります。
不思議なことにこの村には大人は一人もいないのです。
そのため子どもたちは自分達でせっせと働いています。
この村は世界中に雪だるまの輸出をしていますから大忙しです。
けれども、楽しいときも悲しいときも嬉しいときも寂しいときも、子どもたちはいつもニコニコしながらせっせと雪だるまを作っています。
どんなに忙しくても子どもたちは根をあげず励まし合って、元気がない子を見つけたらニコッと笑って元気をプレゼントするのです。
そして、この村では毎晩ある時間になると七色の雪が空からユラユラと降ってきます。
その不思議な雪は、ある子には黄色、ある子には青色、またある子にはピンク色と一人一人違う色に輝いて見えるのだそうです。
けれども『これは黄色だね。』『違うよ、青色だよ~』なんて喧嘩をしたりしません。
なぜなら、彼らはこの雪の正体を知っているからです。
この村では毎晩ある時間になると七色の雪が降ります。
そして、その雪が彼らの額に口づけするとその子たちはお父さんとお母さんに会えるのです。
そう、この七色の雪はお父さんとお母さんの結晶だったのです。
この村に赤ちゃんを産み落とす時、宝石のようにキラキラ輝く涙を流しながら、彼らがこれから元気いっぱいに、そして幸せに生きていけるように一生懸命お祈りをします。
するとその願いは夜空へと飛んでいき、お父さんとお母さんを七色の雪の結晶へ、そしてそれはそれは可愛くて宝石のような赤ちゃんを真っ白な雪のベットの上に産み落としてくれるのです。
雪の結晶となったお父さんとお母さんは、ずーーーっと子どもの幸せを側で見守り続けることができるようになるのです。
この村に大人はいません。けれども、とても美しく優しさに彩られた七色の雪が降ります。
この話をお月様から聞いたとき、私もそんな優しさをもった美しい雪の結晶になりたいと思いました。
【岡田直輝】
【その答えはアナタの中にきっとある。見えないふりはやめていいんだ】
【岡田直輝】
Twitter/FB/インスタ^^
よろしくお願いします☆
★ステージ挨拶
★MR.WORLD授賞式の写真☆準GP
★新聞記事になった写真等
★自作童話:第一話←ポチッと
☆次回出演作品☆
【大輪塾リーディングライブ】
~音と言葉の音楽サーカス劇Vol.5~
【詩人の書いた幻想童話集】
~絵のない絵本~
『場所:南青山マンダラ』
『日時:11/9.10』
『時間:16:00~.19:30~』
『演目:アンデルセン、寺山修司、小熊秀雄、大輪茂男』
『チケット:4200円(ドリンク込み)』
※ご予約はメッセージお願いいたします。※