ワンコ預ける問題もあるし
とりあえず父母に移植のことを
話してみた。




母の反応は想像以上だった。




「あなた何言ってるの?
特別養子縁組にするんじゃなかったの?
そんな高齢で出産なんて
絶対に無理だって言ったでしょう。
出産は命を落とすこともあるのよ。
無事に生まれてきても、
その先育てていけるの?」




はぁ~~
またそれですか・・・




言いたいことはわかるけど
もう薬もスタートさせたし
ここまできて移植しない選択肢はない!




でも母を説得させられるような
言葉を見つけられなかった。



というより、
何を言っても無駄だとわかってるし
同じことを何度も言うことに
疲れてしまった。




「悪いけどこれは夫婦の問題だから。
彼も移植を望んでるんだから。」





そう言ったら
母は“ハッ”とした顔をした。



「そうなの?
あなたがごり押しした訳じゃないのね?」




「だからそう言ってるでしょ。
彼は寧ろ卵子提供に前向きだよ。
それに彼の実家は養子縁組を
何となくよく思ってないみたいだし・・」




そう言うと
母はますますハッとした顔をした。





そこで父の出番!





「母さんいいじゃないか。
夫婦で決めたことなんだし。
自分らは留守の間、
しっかり犬を預かろうじゃないか。
母さんもまた犬に会いたいと
言っていたじゃないか!」



「そうですね。
でも私よりも父さんの方が
犬に会いたがっていたじゃない!」




と、
何だかすっかり和やかな雰囲気に。






移植のことを隠さず伝えられて
おまけにワンコは実家に
預けられそうだし、
とても気持ちが楽になりました。