みなさん、こんばんは
遅きに失した感が満載の「緊急事態宣言」が発出されて4日目。
だいぶん梅田を歩く人が減ってますが、その一方で我関せずで
立ち飲み居酒屋などで飲んでいるサラリーマンもまだいますね
自分は新型コロナウィルスには罹らないし大丈夫だと思っているのでしょうか
強制力のない要請だとかお願いだとかでは限度があります。
どんなにほとんどの人が自粛をしてもこうした人が感染源になって
ばら撒いてしまっては元も子もないという気がしますね。
一方でテレワークなどできない職種の人もたくさんいます。
私も全然テレワークとは無縁の仕事です。
テレワークなど在宅での勤務や待機になった方たちは、
それはそれで普段と違うストレスがたまると思います。
たまったストレスをどう発散させるかは人それぞれですが、困ったことに
夫婦間のモラハラやDV、子供への虐待などがより顕著になる可能性もあります。
こうした危惧はすでにマスコミで報道されていますが、
普段は仲が悪くない夫婦や親子でも四六時中家に缶詰めにされて
顔を突き合わせているとついついきつい口調になることもあります。
家庭内で仲良く!というのも大事ですが、2~3日の連休とは違い、
またお盆や年末年始のようにどこかに遊びに行くこともできませんので、
長期戦を見据えたら「穏やかな無関心」も必要になります。
例えば自宅待機している子供たちもストレスがたまっているのに、
「ゲームは一日〇時間って決めたよね!」とか
「〇〇しときなさいって言ったでしょう?」などとなりがちですが、
約束が守れなくても、時には見て見ぬ振りも必要ではないでしょうか。
あるいは夫や妻に対しても
「ネット会議しているんだから子供を静かにさせろ」「部屋を片付けろ」とか
「家にいるんだから〇〇してよ」「このくらいできるでしょ!」
などと言い始めたら喧嘩のもとになりかねません。
要求ばかりしたり、相手のできてないことばかりに目が向くようになると大変です。
目に入る光景すべてに反応しているとストレスは増大する一方です。
この緊急時に最初から「仲良くやろう」と無理せずに、
お互いにパーソナルスペースを保ちつつ過ごすことも大切です。
家族がこれを機に普段できない話をしたりするのも大切ですが、
それと同じくらいに距離感を保つことも大切なのです。
私はこれを「穏やかな無関心」と呼んでいます。
無関心というのは悪い意味にとられがちですが、冷たく無関心なのではなく、
「敢えて穏やかに無関心であろうとするすること」は時には必要だと思います。
すべてに関心を持つことは、ともすれば過干渉となりがちです。
自分ではそのつもりはなくても、知らず知らずのうちに
相手のテリトリーにズケズケと入り込んで支配してしまうことは避けるべきです。
家族だからこそ、この長期の自粛期間は、穏やかな無関心と
必要な時の温かい関わりが大切なのではないでしょうか。
Written by まきメンタルクリニック 院長 西崎真紀
では今日はスピッツの「春の歌」を贈ります