第9回「遠雷」あらすじ

ある夜、母・弘子が苦しみだし盲腸炎を発症し、救急車で病院へ運ばれた。
家族が大騒ぎする中、ただひとり長男の葉一だけは、塾の模擬試験が近づい
ているからと勉強を続けるのだった。



幸い、弘子の手術は無事成功し経過も良好で翌朝、見舞いに出かける家族を
よそに葉一は、試験勉強を優先させる。そんな葉一の態度に、父・邦男の怒
りが爆発。しかし、葉一は盲腸ぐらいで心配しすぎだ、自分は試験で良い成
績を出して母親を安心させると、言い出す始末だった。



長男の葉一の態度が原因で、父・邦男は母・弘子の退院の支度も全て自分が
する、子供たちに面倒は掛けないと言い切った。
そんな時、事件が起きた。葉一は模擬試験でいい点を取ったが、一番からす
べり落ちた生徒の宮寺が、受験勉強を苦にして自殺してしまった。しかも遺
書に葉一にテストの点で負けたと書いてあった為、森岡家にはコメントを求
めるマスコミが殺到してしまった。