第7回「ともしび」あらすじ

ある夜、次女・美奈子を同級生の山根が訪ねてきて、図書委員を辞めさせて
欲しいと、同じ図書委員の美奈子に頼むが、学級会で決めたことだから私の
一存で決められないと断ると、外で待たせていた妹とそそくさと帰って行っ
た。



翌日、兄の光彦から山根が中学生と年齢を偽って本屋でアルバイトを申し込
んでいたと聞かされ不審に思った美奈子は山根の家へ行った。
山根は、図書委員に言いつけられたクラス全員の貸し出しカード作成をまだ
していなかったので、美奈子の家で二人で協力して仕上げた。美奈子は遅く
なったので、山根を夕食に誘った。一緒について来ていた山根の妹は、喜ん
で森岡家の家族と夕食を済ませ、帰って行った。



美奈子は最近、山根の様子がどうもおかしいと家族に話す。実は山根の家は
両親が蒸発してしまい、ここ数ヶ月、兄妹だけで暮らしていたのだった。
電気代を滞納し、すでに電気が止められており、夜はロウソクの明かりだけ
で生活していた。