最近、当院に結婚適齢期、恋活中の方が何人も来られている。いや結婚年齢の幅が大きくなっている昨今、結婚適齢期という言葉は、もはや死語かもしれない。ただ結婚に適齢期はなくなってきたかもしれないが、妊娠出産には適齢期が厳然と存在する。これは紛れもない事実。

 

 ところで先日、京都の府民だよりに、「京都で婚活」なる特集が組まれていた。少し調べてみたらこちらの特集だった。

 

 

 今日来院された30才の女子に、そのことを話したらかなり興味津々だったので、その府民だよりをお渡ししておいた。少し調べてみたら、無料なのに有料の結婚相談所レベルに近い安心感があるので、かなりオススメのい婚活支援だ。

 

 さて彼女からは、どうしたらモテ女子、愛され女子になれるのかと質問されたので、男性の目から見たアドバイスを、多少の苦言を交えてさせていただいた。実はこんな質問、男女ともに結構あるあるなのだ。

 

 すると彼女はこのように。

 

「友達に相談しても、今のままで大丈夫だよ、とか、自分らしさを出せばいいよ、とか、そういうことを言う人は、多分、真剣に考えてくれてない。そういう答えは一番ダメだと思う。ここへ来て先生にいろいろ教えてもらおうかな」と。

 

 でも肝心の症状がかなり良好で、もしかしたらあと1回か2回で治療を終了するかもしれないので、残りの1、2回でまたお話しできたらと思う。

 

 先日も、男子が毎回来るたび、十回くらい連続してそういう相談を受けていて、最後の治療を終えた時、本当に丁寧にお礼を言ってくれた。

 

 結婚だけが幸せへの道ではないし、子供ができるできないで、その後の幸福が決まるわけでもないと思っているが、この人と一生を共にしようと思う人が現れてくれることは、人生にとても大きな意味を持つ。自分への自信にもつながるし、自己肯定感を保つこともできる。どうかかけがえのない人と結ばれますように、、、と願うばかり。

 

もうすぐ年末。年末といえば第九。その歌詞はじつはかなり残酷なのをご存知だろうか。

 

真の友、生涯の伴侶を得ていない人は、この集まりから泣きながらでていけ

 

と言っている。初めてこの詩を読んだ時は衝撃的であったが、真の友や生涯の伴侶は、婚活女子の言葉からすれば、きちんと自分に向き合ってくれる人、優しいだけの言葉ではない人、という意味だろう。