今日は、西宮にある兵庫県立芸術文化センターで、生で聞くのだめカンタービレのコンサートに行きました。

 

茂木大輔さん、石井琢磨さんと関西フィルのラプソディーインブルーは今までに聴いた生演奏では一番良かったと思う。25分間がアッという間だった。25分というと、ベートーベンの運命がそれくらいだから、途中切れ目なしでこれだけ続けるのは大変だと思う。

 

それからチャイコフスキーのバイオリン協奏曲。私が中学二年生の時にラジオから流れたこの曲でクラッシック音楽に目覚めた、私には大切な1曲。cdやYouTubeでいろんな演奏を多分100回は聴いたと思う。生まれて初めて買ったレコードもこの曲だった。しかし今まで偶然にも生で聴いたことがなかったが、今回はイチ推しのバイオリニスト高木凛々子さんの演奏とあっては、これは行くしかないってんで、お休みいただいて行ってきた。

 

感想はもちろん「サイコー」。

 

サイン入りのCDを2枚買って、これはもう宝物。

 

ただ残念なのは第一楽章と第二楽章の間で拍手が起こってしまったこと。華やかに終わる第一楽章を考えたら、拍手したいのはわかるけどそこは堪えてほしいところ。楽章の間というのは、次の展開への心構えをする空白であって、例えばこの曲で言えば第二楽章と第三楽章の間は間髪入れずに続けるし、これはベートーベンの運命の第三と第四の間も同様で、逆に間を入れる事は作曲者の意図であり、その意図をどれくらいの長さで汲み取るかも指揮者の裁量。拍手が起こってしまったから、茂木さん(指揮者)も、おそらく団員とのアイコンタクトもなくそそくさと始めざるを得ず、これは絶対に良くない。私もオケでバイオリンを弾いていたが、楽章間の空白は本当に静寂の中で始めたい。特に第二楽章(カンツォネッタ)の前は絶対に静寂でなければならないと思う。

クラッシックに造詣が深い患者さんが、先日偶然にも同じことを言われていた。楽章間で拍手するのは困り物だと。