皆さんこんばんは！
今回は一風変わった面白いサービス「おっさんレンタル」についてです。
昨年人気だったドラマ「ゆとりですがなにか」でも話題になりましたね。（まりぶの父）
以前レンタル彼女・彼氏についての記事を書きましたが、レンタルシリーズはそれで終わりではなかったのです．．．
○おっさんレンタルとは
内容はいわゆるレンタル彼氏・彼女とだいたい同じです。ただ商品が”おっさん”なだけ。
このサービスでいうおっさんとは、正確には30～60歳くらいの男性です。
1時間1000円からの利用で、だいたい2～3時間程度の利用が最も一般的です。
どんなサービス内容なのか具体的にいうと、
・飲み屋で話を聞いてもらったり、おっさんの話を聞く
・女子会などの飲み会に呼ぶ（盛り上げゲスト的な）
・パシリや便利屋みたいな目的
これらが主なサービスの内容です。レンタル彼氏・彼女はデートがメインですが、おっさんレンタルは少しテイストが違いますね（笑）
もちろんダンディなおっさんとデートしたい！という利用者もいますが、おっさんは色々と汎用性が高そうです。
○便利屋的な使い方？！
上記のサービス内容の欄に、便利屋みたいな目的と書きましたが、おっさんは意外な使い方があります。
例えば、彼氏のフリをしてくれという依頼があって、ストーカーに付きまとわれていた依頼者にしっかりした男性（おっさん）が彼氏のように装えば、ストーカーも諦めるとか。
結婚を渋る彼氏のために、おっさんにやらせでアプローチをかけさせるように仕向け、私はモテるんだよという競争意識を掻き立てて彼からのプロポーズをもぎ取るなんてケースも。
回りくどいようですが、おっさんの使い勝手の良さはサービスの幅の広さにつながっています。
また、おっさんレンタルサービスに採用されるには審査、面接を乗り越えなければならず、素晴らしい経歴を歩んできたおっさんが多いみたいで、おっさんの深い人生経験による話を聞くだけでも1時間1000円以上の価値があるそうです。（経営者やセミナー講師などの経歴など）
ちなみに1番多いのはOLなどの女性が仕事の愚痴や今後の人生の相談など、年上の人に頼りたい場面で活躍しているようです。
これはホントに需要が多いようで、レンタルのおっさんは随時募集中とのこと。
おっさんは人生経験が豊富で、一言一言に深みがあります。その辺の若者が言うのとは違いますので、サービスの質でリピーターが続出しています。
○そもそもの起源
おっさんレンタルは２０１２年、東京都のスタイリスト”西本貴信”さんという方が始めました。現在、北海道から福岡県まで３７～６９歳の約８０人が在籍しています。
始めたきっかけは、
「おっさんの存在が軽視され、煙たがられていると感じたこと。若い人とコミュニケーションを取れる世の中をつくり、地位を向上させたかった」とのこと。
だれでもおっさんレンタルとして働けるのか、その条件は
・誠実で好感を持たれる人。
・若い人に嫌がられないよう、清潔感があり、いやらしくないのが最低条件。
・上から目線ではなく、傾聴がうまいこと。
おっさんレンタルに応募する人は結構多いらしいのですが、実際に採用されるのは50～60人に一人くらいらしく、社会でそれなりの地位がある人が多いようです。
なぜそんなに多くの人が落ちるのかというと、その理由は”プライド”です。
会社で慕われてそれなりの地位にいるおっさんは、若い人に「おっさ～ん」といじられると不快な顔をするようですが、これではおっさんレンタルの商品にはなれません。
プロのおっさんになるには、いじられても笑顔で気の利いた一言でも返すくらいの気質がないとダメで、採用面接でここを見られるらしいです。
プライドをしっかりコントロールでき、空気の読めてサービス精神のある方が、おっさんレンタルの素質になるのではないでしょうか。
一見楽しそうですが、色々あるんですね．．．
○感動のおっさんレンタル
中には感動的な依頼もあるようで、おっさんは人知れず生きる希望を与えています。
とある依頼者で一度でいいから彼氏とデートのような気分を味わいたいという内容の依頼。
一見よくありそうですが、その依頼者は寿命宣告を受けた若い女性。
一度も彼氏ができたことのないまま、病気にかかってしまった依頼者が頼んだのは、包容力のある優しいおっさんです。
おっさんは豊富な人生経験から、依頼者を勇気づけて楽しませ、女性の精神面の支えにもなったそうです。（終末医療は心的要素も大事）
生きる気力を与える、若い人にはない魅力がおっさんにはあるのです．．．
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