今回はロマンあふれる仕事です。
イギリスのとある夫婦が海岸を歩いていると、強烈な匂いを放つ奇妙な色の石を発見。
かつて香木である「龍涎香(りゅうぜんこう・竜涎香)」の本を読んだことのある夫婦は、もしかしたらすごい香木なのかもしれないと思い、家に持ち帰ります。
結果は何と、価値が700~800万相当の龍涎香であることが判明!
発見時の龍涎香のことをウィリアム氏は「イカと農場の肥やしが混ざったような独特の悪臭を放っていて、見た目は固いゴム製のボール、手触りはワックスやろうそくのようでした。触るとワックスのようなものが指につきました」と表現。
龍涎香とは、マッコウクジラの胆石や結石からできています。
マッコウクジラの捕獲が禁止されている今、この龍涎香を手にする方法は、たまたま浜辺に打ち上げられた龍涎香を拾い上げることだけです。
そこで、香木拾いという仕事が誕生。。。
龍涎香以外にも、伽羅や白檀という日本で生成されない香木があり、これらはすべて高い価値を有しています。
龍涎香は和歌山県と沖縄県での発見例があり、沖縄には比較的香木が見つかりやすいそうです。
見つけ方としては、やはり匂いになってきます。
火にかけるとその匂いがはっきり出るので、針か何かをライターであぶり、香木に刺して嗅ぐのが一般的。
買取は専門店や質屋でも買い取ってくれるそうです。
龍涎香なら数百万レベルですし、伽羅などでも数万円は買取価格の平均額ですので、一発のある仕事?です。