「般若心経くらいは覚えて暗唱できるようにならんとのー。」

生前、父はそう言っていた。

いつ言われたのかも分からない。

なぜ般若心経を覚えろと言ったのかも分からない。


私は小さい頃から地区の集会所に近所の人たちが集まって般若心経を唱えているのを何度も見てきた。

なんかよくわからんけど、こんな漢字ばっかりで難しいのをみんなよきな読むなーって思っていた。


大人になった今の私はまだ般若心経を覚えていない。

あんまり覚えようともしていない。

どういう意味なのかは色んな人の本読んだりしてなんとなーく知ってる(気がする。)



今日、般若心経の一節


おん そら そば てい えい そわか


という言葉の意味を知った時、正確に言えばこの言葉を見た時、自分でも驚いたのだけど胸が熱くなって涙が出そうになった。


なんでかわからんけど、感動していた。

心が動くということはその言葉(正確にはそれそのもの)を欲している、または本当は腹の底から「知っている」のだろうと思う。


私は(私に限らず)たまーに、垣間見ている、もしくはその状態にある事を知っている。

だからその鱗片を拾い集める。



常にあなたと共にあると思えると、一切の不安は消えてなくなる。

その事を思うとハートがあったかくなる。
















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