ファイリングの基本①

ファイリング術というのは、仕事等では書籍になるほど奥が深いです。なので、様々な媒体で、その基本を学ばれて、自分が利用している塾のスタイルに合わせて独自に工夫されるのがいいと思います。ここでは、我が家の例とファイリングの基本を書いてみますので、ご家庭にあてはめて、活用してみてください。

紙媒体での勉強になる小学校お受験では、とにかくプリントが山のようになります。戴いたプリントをいかにバインダーや、本棚等に納めていくこと(ファイリング)で、後半戦で取りこぼしなく、順序良く子供に教えていくことが出来ると思います。

私が実際に塾で戴いて整理したプリントと、皆さんが塾で戴いて来るプリントの種類はそれぞれ違うと思いますが、まずは、どう言うプリント(情報)がもらえるのか?と言う事を良く把握してください。
あと、大体でいいので、最終的にどれくらいの収納スペースが必要になるかを計算しておくと、めちゃくちゃにならずにすむと思います。受験がひと段落するまですべて保存する場合は、お受験関係の物で、本棚1台分くらいにはなると思ってもいいかもしれません。整理して、捨ててしまわれる場合は、そこまで膨大になりません。私は、年中年長だけでなく、幼児期にやった勉強内容全てを、受験が終了するまでは『保存』しましたので、最終的にはかなりの量になってしまいました。受験が終わった時点ですべてのプリント等は捨てましたが、ファイリングと言うのは捨てる計画を立てて、すっきりといらないゴミの情報を捨て、必要な宝の情報を残すというシステムを作る事です。

ファイリングの要は、①整理(捨てる)②整頓(取り出しやすく・並べる)事です。
また、実際にプリントを利用したり、活用している状態を③『保管』と言い、子供でも、親でもすぐに取り出せて、使える(問題が解ける)状態に準備しておく事を言います。捨てない場合でもうやり終わったプリント等を別の場所に箱等に入れて④『保存』しますが、これも見返す事がすぐに出来るようにしておきます。インデックスやラベルを利用して取り出しやすくします。

まず第一に、貰えるプリント(保管・保存しておく予定の)プリントや冊子の量を大体でいいので把握します。
(年中、年長のをざっと計算してるだけので、本当はもっと多かったです。)
【例 塾でもらえる冊子一覧2年間分】

塾の機関紙24冊
一回の授業でもらえる子供が実際にやるプリントと親に渡される解説プリント月4回×24か月分(2年間)=96冊分(知的要素・動的要素
宿題用冊子96冊
夏休み等の特別講習のプリントと解説冊子 16冊×2年=32冊
直前のゼミ等のプリントと解説冊子16冊
模擬試験の冊子(実際に受けたもの)月3回×12カ月=36冊分+6冊(年中模試)
模擬試験用の模擬試験冊子5冊×模試の回数=180冊分
その他更に特訓用の冊子 6冊セット×4種類=24冊
面接や、受験に対する心構え等のプリント=3冊
自分が書いたノートやメモ
絵カードやパズル等(画用紙)

合計 513冊

【自分で購入した本や、受験用の本等】
ウォッチャーズシリーズ 購入した冊数
こぐま会 365シリーズ 項目別冊子 購入した冊数

市販模擬テスト学校別
図鑑
参考図書
参考雑誌
参考メモ


一応、一つの塾でもらいそうな、冊子をざっと挙げてみました。例として塾で出している冊子の数や種類とは異なりますが、一般的に貰いそうなものや、購入しそうなものを書いてみました。

これらの大体の背幅×冊数が、必要な保管、保存用のスペースとなります。

プリントなのですが、大体普通でもらえるものが6ミリくらいで、宿題用は2ミリ位で、などと冊子によってそれぞれ幅は違いますが、なんとなくなんで、全部5ミリだったということにして計算すると、2565mmで、2m56cmですので、冊子だけでやはり、およそ3メートルくらいの本棚の幅を占拠します。他に自分で購入した本や、図鑑などをいれますので、やはり本棚1台分・・・と言ったところでしょう。1年間分だけの保管なら、スペースはもっと少なくて良くなります。

お受験で一番雑多になる最大の原因は、参考文書(もう一回やったんだけど、もしかしたらまたやるかもしれないし、子供が又そこが分からなくなったら見返したいから一応とっておきたい文書)の量です・・・。コレの処理でだいぶ保管スペースが変わってくると思います。困ったことに、この参考文書、とっておきたい解説と、問題とが一体型になっている場合が殆どです。

思い切りの良い方でしたら、上のリストの赤で記したもの等は、消化教材として、一発で解けた問題は廃棄してもいいと思います。基本的に毎度毎度の塾で貰えるものは、消化したら捨てる。捨てるまで保管、と言う事でもいいんですが、模擬の模擬試験や、模擬テスト自体は実際の試験の1か月前2か月前にはスピード問題として充分に活用できますので、直接書かずに解かせる方法で問題にあたり、直前までとっておきます。

参考文書を保存される場合は、終わったものはA4が入る箱に並べて、保存カード(保存されるプリントの簡単な内容と何月分の物か等)を作成し、張り付けます。このカードを作成しておく事で、これはなんだったっけ、、、と、何回も引っ張り出したり、いちいち開いてみる必要がなくなります。具体的に、年中○月第○回~○月第○回等と書くといいと思います。

ですが、年長になりましたら、年中の時にやった冊子は全て廃棄してもいいくらいなのですが、親は見返す事もあるかもしれません。逆に見返さなくていい場合はすぐに捨てていいです。
年長になってしまえば、年中の時のプリントは、旬が過ぎたプリントになってしまいます。次の子がいる場合は、なんだかんだでやらなかったプリントや、書き込みせずに終わったプリント等は取っておいていいかもしれません。ですが、結局下の子も同じように塾に行かせる事になると思うので、新しくプリントは貰えます。なので、書きこんだプリントはまず使わないので、もういいか、というところ(貰って半年くらいとかで)捨ててしまうというのもいいかもしれません。

というように、いかに捨てるか?いつ捨てるか?と言うのを御自身の中で決めて捨て計画を立てることが、ファイリングの基本になります。

 解けなかった問題は、バインダーにいれていき、解けるようになるまで、やります。ここで初めてバインダーが出て、他にもバインダー活用、、、ということになりますが、もう少しファイリングについて書こうと思います。




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保存用の箱はこちらがお勧めです。とにかく外からみえるのは嫌かもしれませんが、お受験用はクリアのほうがいいです。そしてこれくらいざっぱざっぱ入らないとプリントが間に合いません。