イスラエルとパレスチナが戦争状態に陥って以来、アンチセミズム(反ユダヤ主義)が世界のあちこちで再び台頭して来たようで恐ろしい。

 

スウェーデンの世界的有名人グレタ・トゥーンベリさんまで ⇓

 

 

彼女はガザに味方を表明して(たぶんあまり深く考えずの行動だろうけれど)テロリストの支援者と目されてしまった。おまけに反ユダヤ主義の象徴であるタコのぬいぐるみまで写真に写っており、さすがにこの写真はすぐに削除されたようだ。

 

人が何を考えようがその人の勝手だが、遠くの戦争により、スウェーデンにいるユダヤ人が肩身が狭くなるのは残念だ。

第二次世界大戦中のナチスによるユダヤ人排斥については、ずっと黒歴史として語られているが、ヨーロッパに住んでみると反ユダヤ主義というのは今も根強いということが感じられる。表面的にはほとんど出てこないし、百年前に比較すると、ヨーロッパ各国にはアジア人やアフリカ人などいろんな人種・民族が住んでいる。

そんな中で、なぜユダヤ人? と思うけれど、思いがけないところでふっと現れるのがアンチセミズムなのである。

 

昔、小学校で働いていた時、一人の男子が

「XXXってユダヤ人なんだよ!」

と、まるでとんでもない秘密を知ってしまったかのように他の生徒と話していたのを聞いたことがある。

XXXちゃんは、長い金髪に目がくりっとした、一見スウェーデンのどこにでもいるような女の子。きっとその男子の家では、親がユダヤ人についていつも何か言っているんだろうなあ。。。と思った。

 

ガザ地区で起きていることは別として、それゆえに別の国にいるユダヤ人が肩身が狭い思いをするのはとても心苦しい。

ロシアとウクライナの戦争が始まった時、日本の温泉で「ロシア人とベラルーシ人の入浴お断り」の張り紙を出したところがあった。

 

 

 

 

胸が引き裂かれるような文言だ。きっと温泉のオーナーは 自分ってすごく意識高い! と思っているのかもしれないが、とんでもない話だ。逆に、自分が他の国で同じような理由で日本人宿泊拒否をされた時のことを考えてみるとよい。

行政指導した滋賀県は本当によくやってくれた。

 

とにかくよその喧嘩に自分が踊らされないことが大事だと思う。何か行動を起こさずにはいられないなら、寄付とかもっとやり方があるだろう。

まあ、一番いいのは地球上に戦争がなくなることだけれど。

 

 

(今日のスウェーデン写真)

 

アンティークショップにあった食器。マーマレードやニシンの酢漬けを入れるもの。こんなデザインは日本で人気が出そう。