前回までの記事で触れたとおり、TRIALS プロジェクトの発表が遅れていますが、止めているわけではないので、触れておきます。

 

Chat GPT の研究は、結構前から進めておりました。

もともと私は海外展開を念頭に置いて、WEBおよびアプリのプラットフォーム事業を検討して進めており、その中の課題を解決する一つの手段として、Chat GPT を試すことになりました。

 

Chat GPT

これそのままでは利用できず、AI学習をさせないといけない。

おそらくチャット占いサービスは、このChat GPT により影響は確実にあるでしょう。

Chat GPT搭載の占いサービスの方が、チャット占いより当たるみたいな形になってしまうサービスも出てきます。

 

でも、これで影響を受けるのは、きちんとした占いができない占い師であり、コピペ系の人々が中心です。

YAHOO占いLINE占いなどのWEBコンテンツは、おそらくこれに置き換わります。

決まった文章でよいケースは、Chat GPTで置き換えられてしまうからです。

 

けれども、リアル鑑定ではこれ結構ハードルがあるなと感じました。

なぜならインターネット上の情報だけでは、個人の個別の悩みに対する正確な回答は無理。

 

たとえば、タロット占いで、恋人のカードがでたから、その意味を返すことはできます。

でも、それは個別の事案の細かな部分まではサポートできない。

つまり、中途半端になってしまいます。

 

秋葉原のうちの店舗では、海外旅行者がたまに利用します。

先日、英語圏の方を占い師が鑑定していた際に、私がレジをやっていたので聞こえてきました。

いつもの調子で「これは背骨がどうのこうの・・・」と日本語の比喩表現でやってたんですが、それ翻訳うまくいかないだろ・・・と感じました。

 

でも、このやり取り。

占い師がいつもカードで特定のものが出ると例で挙げる話であって、その占い師の個性のようなもの。

これが活かせないと、占い師Aも占い師Bも一緒の占いのようになってしまう。

 

Chat GPT では、こうした細やかな表現が無理かというと、実はそうでない。

AI学習で覚えさせてしまえばいい。

そして、このAI学習させるには、そのもととなるデータを取らないといけない。

つまり、鑑定が必要なんですね。

 

それを自分の通常客に対してやれるかというと、無理でしょう。

個人情報の問題もあるし、鑑定の内容の守秘義務にもひっかかります。

 

それなら、最初からそれをクリアしてしまえばよいわけで、

それがTRIALSでは可能です。

 

最初から鑑定の評価イベントで、このようにデータを利用しますと確認を取り、あくまで本人が特定できないデータに変換すればいいわけで。

そこで対面イベントの舞台があり、その期間を長期で取れれば、必要な母数を収集できるというもの。

ネットだけでやってしまうと、個人情報の部分を削除したのかとかのクレームが出るけども、その場で収集したデータを確認し、ちゃんと消えていることを見せればなんも問題ない。

 

こちらが必要なのは、カードや出た星の表現部分で、占い師の言い回しでナチュラルなものを収集したいだけ。

サンプルで仮想の占いやっても、実戦の場の流れと結構変わってしまって意味がない。

そして、これほぼ実践の経験がない占い師では、あまり意味がなく、すでに型ができている人でないとダメ。

 

だから、TRIALSの1次予選で足切りをして、2次でそれを実施するというのが、効率的だと考えています。

 

このデータ収集がうまくいくとどうなるか?というと。

イメージでは、"占い師A"のクローンとなる、"AI占い師A"が出来上がるイメージ。

完コピは難しいでしょう。けれども、一般的な相談ならそん色なく対応できるというレベルまでは持っていけます。

 

つまり、それを活用すれば、1日24時間のうち、自分が鑑定するのが6時間、残り18時間をAI占い師が変わりに対応するということができてしまう。

 

自分で占い鑑定では5000円、AI占い師の場合は3000円というような感じで、24時間動かせる。

要は収益の機会を確実に増やせるんですね。

 

AI占い師が対応した分で、修正が必要な場合は、自分が直接対応すればいい。自分の顧客も増やすことができるわけですよ。

 

でも、これスキルのない占い師では残念ながら成立しないんです。

ダメ占い師のクローンは、ダメAI占い師になってしまうわけで、それ増やすとサービスが死にます。

死というか、今ある低客単価の負のサービスが生まれます。

 

ITの知識しかない人がこれをやろうとすると、おそらくこの負のサービスが出来上がります。

そん色ないかどうかの判断があまいと成立しないんですね。

 

マリーシェルの場合、リピート率はめちゃくちゃ高いです。もともと高い占い師だけでなく、他の占い師を引き上げることに成功しました。これはこのデータ収集時にやることと感覚的にはほぼ一緒のこと。

うちなら可能だなということで、TRIALSを進める要因のひとつになりました。

 

AI学習でうまく占いを取り込めれば、次のステップで海外も狙えるようになるんですよ。

勝手に翻訳をしてくれるから、自分は日本語だけでもOKということになります。このフェーズは少し先になりますがね。

 

特定の占い師と時間が合わずに機会損失がこれまで発生していても、それを取り除けば、収益アップにつながります。

特定の占い師がいないから、別の占い師に依頼したというケースもなくなるわけです。

 

音声合成技術なども、今では難しいものではなく、電話占いにも対応できるでしょう。

段階的に精度は挙がるようになりますし、WEBコンテンツよりは精度が高く詳細な鑑定で、リアル鑑定よりは落ちるサービスですが、価格を抑えての展開であれば、それを利用したユーザーは一定数います。

 

現状、月30時間しか稼働できていない場合、月30時間の稼働+月690時間のAI稼働になるわけです。

AI稼働の売上に関しては、通常自分で鑑定単価5000円、AI鑑定3000円とし、それ以外の条件を以下で設定します。

稼働時間:690÷30 23倍

AI稼働の鑑定依頼率が通常の0.8

客単価の比:3000÷5000

 

計算式:月30時間稼働の売上×23×0.8×3/5

 

例:20万円の売上の場合

20×23×0.8×3/5=220.8万円

合計月売上:240.8万円

 

例:30万円の売上の場合

30×23×0.8×3/5=331.2万円

合計月売上:361.2万円

 

つまり、12倍の売上を上げることができるようになるわけです。

これがうまくいくと、たとえば出産などで働けない、病気で入院して仕事ができないという時でも、AI占い師が稼働してくれることによって、200万円、300万円という売上をあげ、あなたを支えてくれるようになるし、復帰の段階でこれまでのお客様が途切れてしまうというケースを防ぐことができるのです。

 

楽して稼ぐという発想の方でなく、本当は働きたいのに働けないという方を守る仕組みとして、私は考えていて、前者に否定的であり、ChatGPTですべてをAIが置き換えることができず、これはカスタマイズが確実に必要なため、お客様のことを第一に考えられる人でないとその後より良いものにしていくことができないと考えているためです。

 

使い方によっては、個人の占い師の収益化を図る手段としては有効で、通常鑑定の80%しか利用されないといった状況を改善し、120%、150%にもすることができるでしょう。なぜなら同時刻に複数の処理を実行できるからで、電話鑑定では1対1になり、30分で1人しかできないところを、このシステムでは30分で3人、5人と対応できてしまうのです。

 

このサービスで、現状のチャット占いや電話占いなどの競合が多数あるような状況が生まれるかというと、それらは簡単にシステムをコピーできますが、このChatGPTに至っては、おそらく難しいと思います。基盤となる基礎データが命であるため、言い換えれば元の占い師の質が大事であり、それがあるサービスと型がない占い師がたくさんいるサービスとでは、生まれるサービス自体に雲泥の差が生まれるためです。

 

今回のTRIALSのようなやり方は、もっとも効率的にこのChat GPTの基となるデータを取りやすいです。しかし、それを実施できる企業はほぼいないでしょう。なぜならまともにこれをやったら数億円の支出が発生するのは、誰が考えても最初にわかることで、データ収集目的で数億円の出費をする企業が占い業界にあるかといわれれば1社もありません。もちろん弊社もそんな費用をかけるわけなく、3年間地道にそれを実現できる環境を構築したマリーシェルにしかできないことだと考えています。

 

TRIALSは、一度だけのイベントではなく、ChatGPTのカスタマイズが必要なため、おそらく複数回やっていくことになります。

 

ChatGPTを活用した新たな占いサービスをマリーシェルは展開していくことになりますが、これは上記の説明から分かる通り、途中参加の人は次のTRIALSのタイミングを待たなければ、ChatGPTシステムの恩恵を得ることができません。つまり、通常鑑定としての利用しかできないようになるはずです。

 

月に200万円以上の売上の差が生まれますが、年間で2400万円に拡がります。

 

早ければ、TRIALS展開の1年後には、ChatGPTを活用したシン・占いサービスが生まれます。

今回エントリーを逃せば、3年~5年先にようやくスタートという形になるはずです。