コロナ規制緩和の話が挙がってきました。コロナ禍でリアルな占い店舗に関しては、結構ダメージが大きかったようです。

弊社の占い店舗は秋葉原にありますが、秋葉原地域でも周辺店舗は潰れてます。もともとインチキ口コミをしていた疑いのある店が、休業表示のまま店を停止させているようなケースもあります。これは秋葉原地域以外でも、似たような状況で店を開けても客がなかなか来ないという状態の店舗が多かったようです。

 

店舗の数字の分析では、直近と前年のデータを比較する限りでは、コロナ緩和により急激な客数増が占い店舗ではあるとは言い切れないところがあります。私の感覚では、新規の急増というよりも過去利用者の戻りが増え、リピート率が挙がっているような感覚が強いです。受付簿の新規と既存の比較データでもそれが正しいことが確認できました。

 

 

売上比較

 

客数比較

 

 

1月は今年も昨年もイベントを実施しているので、その分もカウントされているため増加しています。

客数比較図では、昨年の方が増加していますが、これは今年は2日間、昨年は1週間実施のため、当然昨年の方が増えており、売上だけ見ると、23年1月の方が増加。既存ユーザーの定着化が図られ、客単価の増加による影響で客数が昨年よりも少ない1月も売上では増加がみられます。2月は途中データでありますが、すでに昨年の半分を上回っており、前月同様の結果になることが予測されます。

 

 

これらからわかることは、おそらく昨年数字が悪かったリアル店舗は、今年もそれほど良くない。

リピーターの定着化が図れる店は、顕著に伸びるということです。

 

次に興味深いデータを示します。

 

 

弊社のリアル店舗の属性データですが、健全な運営が図られている店舗では、おそらくこれと似たようなデータになるはずです。

男性ユーザー比率55%となっていますが、本来占いは女性のものという認識があるかもしれません。たしかにWEBでは女性比率が高いですが、リアル店舗ではビジネスユーザーの利用がみられるので、おのずと男性ユーザーが増えます。

そして、女性ユーザーに関しては、結婚などで退職や転居といったことが発生するため、問題解決につながったユーザーが離脱するため、男性ユーザーの方が結果的に長期利用につながり、男性ユーザーの利用率がそれなりに増えます。

 

問題をきちんと解決できるサービスに関しては、弊社だけでなく、基本これに近いグラフになります。

逆にいえば、男性ユーザーを一定数取ることができない占い師は、スキルに問題を抱えているはずです。

男性ユーザーは、どちらかといえば結果・数字を重視する傾向が高く、とりあえず話を聞いてもらいたいとか、心を安定させたいというユーザーは少ないです。だから、ひとつひとつの課題をきちんと解決すると、そこで信頼関係が生まれ、定着します。

 

弊社占い館の面談では、必ず鑑定を実際にやらせて、そこでスキルも観るし、まるでデタラメな人にはそれじゃだめだという話をします。当人は占い師気取りという人は結構多いのですが、こうした占い師は男性ユーザーの定着化が図れない。

 

現状、スキルが足らなくても、改善できる占い師とそうでない占い師がおり、前者なら弊社は採用することがあります。基礎ができていて、ちゃんと結果が出せる前提となりますが。

 

店に出れば、お客が来るという発想の占い師が大半ですが、これは基本使い物になりません。

「客が来ない場合は、どうする?」問題解決型の占い師は、こう考えます。

そして、そのための動きを何かしらする。

 

リピーター定着化が図れる占い師は、だいたいこうしたことを自然とします。

趣味の占いと仕事の占いの違いはそこだと考えていて、弊社の店では趣味の占い師は基本的にお断りしています。

 

リピーターの取れない問題。その改善策を伝えても、ちゃんと実行する人もいれば、しない人もいる。

しないなら、その代わりに何かするってのが、仕事のできる人の特徴ですが、多くの占い師は不平を言う人の方が多いはずです。

 

客を増やすというのなら、その課題がどこにあるのか、新規が少ないなら、それを増やすことを考えるし、新規は一定数あるのに、リピーターが増えない場合は、鑑定の中身を見直すというのを普通考えます。

 

けれども、場所を増やすとか、占術を増やすとか、まるでとんちんかんなことをする人が多く、こうした感覚のズレた占い師に関しては、問題解決型の占いはできないと判断しています。

 

ズレてる占い師のところには、まともな客が集まるわけがない。

そして、そうなると、店は潰れます。

 

コロナ禍で苦戦した店舗は、そもそもリピーターが定着しない問題を抱えていて、リピーターがいる店は最低限の数字は出せます。新規はあくまで積み上げであって、基盤がないところにいくら積み上げようと思っても、積みあがるわけないのです。

そして、リピーターがいないということは、自分の鑑定した結果が合っているのかどうかの確認しようがないのだから、そもそもスキルアップできないことを指します。

 

最近、エセ占い師の問題が時折ニュースになります。こういったものが続くと、新規のユーザーは減りやすく、リピーターを抱えているところはそれほど問題ないですが、それ以外はピンチになるはずです。

 

私は現状の占い業界の姿はおかしいと考えており、こうしたエセ占い師がニュースに上がるような現状を変えていかないといけないと考えています。

 

気軽に誰でも占いサービスを提供できる、それは占い師にとっては都合が良くても、ユーザーにはそうではない。

安心・安全なサービスという根幹が崩れていると思うし、以前から危惧していた占い師全体の負の影響が大きく、まともにやっているのに売上低迷という状態が起こってしまいます。

 

弊社の店舗だけがどうこうでなくて、全体がちゃんとした方向に向かうためには、何をどうしたらよいか。

弊社の目標は世界中のどこからでも安心して占いが利用できる環境の構築で、そのために国内をどうにかしないといけない。

 

ちゃんと問題解決できる占い師が一定数整えば、現在日本では毎年20000人以上の自殺者がいますが、こうした現状も変えられる可能性があると思い、弊社ではまずそこから手を付けようと、自殺防止に占いを利用するという展開を進めてきました。

 

首都圏からそれを作り上げるために、その基盤の整備をコロナ禍に進め、ようやく整えることができました。

占い業界全体の変革と弊社の目標の達成。これを同時に進める手段として、現在プロジェクトを進めています。

 

じきに発表することになりますが、今回のプロジェクトで占い業界全体が変わっていくキッカケになると思います。

占い師ひとりひとりが夢を叶える、そして安定した報酬が得られる仕組み作り。

 

占い業界のプレイヤーが一丸になってというのは無理だと思っているので、他業界と連携して、社会問題を解決するという点を軸にアライアンスを組んで、その結果占い業界を変えていくプロジェクトを進めます。

 

他業界と組むというのは、占い師に仕事の場が増えることを意味し、占い村のなかで仕事を探すというある種の縛りを解放することにもつながります。低単価のスパイラルを抜け出すには、最も効率的であり合理的な発想であると思うし、ユーザーがそれを支持すれば、占い村の支持を得られなくても、新たな占いの世界を生み出すことができます。

 

そして、その新たな世界に関しては、私や弊社の意向云々ですべて決めてしまっては、その他に不幸をもたらすと考えているので、その世界の実現を目指す占い師全体でそれを作っていく考えであり、かつ、おかしな方向に向かわないように他業界の目で監視する体制を整備します。参加者全員が平等にチャンスがある、頑張る人には得られるものがあり、不正はすべて排除される、そんなプロジェクトになりますので、ご期待ください。