何から話し始めて良いのか分からない。
10年間と言えばため息が出るほど途方もない年月。
降り立った日が初めてなのか、
なぞ広がそうだったのか、一人ひとりに出会った日がその日だったのか。
最後まで初めての連続だったのかもしれないし。
仕事を言い訳にしてピグから離れていた4年間。
別に距離を置いていたわけじゃないけれど、
何かを変えたくて離れたのは事実。
もう戻らないと思ってたし、
もう戻れないとも思ってた。
居場所がピグからリアルに変わったりツイッターに変わったり。
場所が変わると形成される人格も少しずつ変わっていく。
どの人格も全て自分なのだけど、
「そこに居る人たち」の空間に居ると、そこに合わせた部分が特化されて、
自分の違う一面が見え隠れする。
今まで感じたことの無い自分に出会うと戸惑ってしまうこともあるけれど、
気が付けばそれは定着して、周りの人たちにも違和感を与えない。
まるで帰国子女や地方出身者特有のバイリンガルというか、
TPOに合わせて使い分けのできる人格が一つ出来上がった感じ。
それを証明したのが、
「ピグ最後の日」だった。
サービス終了まで2時間を切った所で何とかIN。
INと言ってもログインはしていて放置していた。
一人でも多くの友達の言葉を聞きたくて(目にしたくて)、
ログを確認したいがためのログイン。
もちろん真っ先にログを確認した。
懐かしい名前が連なる。
会話を覗き見するようで申し訳ないけど、
誰だれに子供が生まれたとか結婚したとか。
中にはユーチューバーになっている人もチラホラ。
明らかに世界は変わっていて違うステージでみんな生活していて。
でもそれは間違いなくピグ友としての延長であって、
みんなで遊んでいたころの会話の延長であって。
言葉も選びも、会話のタイミングも、テンポも、
ピグの人格で現状の報告をしあっていたように感じた。
ログではなく直接の会話では、更にそれが強く感じられた。
田舎に帰った時、方言丸出しで喋るときと同じ感覚。
とても懐かしくて、黙ってそこに居るだけでも落ち着く空間。
それがピグで作られた世界だった。
会えない人も多かったけども、
居合わせたみんなも思ったんじゃないかな。
「サービス終了なんて実は嘘なんじゃない?」って。
久しぶりに田舎に帰ったその日が、人類滅亡の日だなんて、
にわかに信じられるものじゃない。
少しそんな事を切り出したときに誰かが言い始めた。
「あー、それはありえるかもね、人を呼び戻すためにね」って。
もう終わりまで10分を切ったころ、
えこの心の中では、「本当にこれは嘘かもしれない」という拠り所を求めていた。
終わるのが怖い。
せっかく皆と会えたのに、
終わりだなんて嘘に決まってる。
アメーバスタッフめぇ、やるな~、あはは~;;
ほんというと最後泣いてたよ。
22時を迎えてみんな一斉に、
「ばいばい~!」「またね~!」「大好きだよ~!」
って言葉が飛び交う中、拍子抜けしたように秒針は進んでいく。
あれ~・・・・
メンテ前ではよくあった事で、
ロスタイムなんて呼んでたよね。
大体1~3分くらいだったかな。
「ほらやっぱり嘘だったんだよ!」
大して時間も過ぎてない頃にえこは叫びました。
そうだったらいいね~、なんて会話や、
また雑談というか、誰の言葉で落ちるんだろうなんてゲームのような話をしたり。
5分くらい経ったかな?
会話をぶった切られる感じに、
あっけなくその時を迎えた。
しばらく茫然と動けない。
下を向くと涙が零れるから上を向いてた。
時間を置いてこれを書いてはいるのだけど、、、
たくさんある思い出のエピソードを、
何一つ書くことは出来なかった。
ん~、それも寂しいか。
ゆうちゃんの話をしていいかな?
ゆう桜ちゃん。
わが茶房最年少部員さん。
最後の日に来てくれて、
少しだけお話出来たのだけど。
小学生だった彼女がなんと大学生に。
しかも彼氏もいてすっかり大人に^^
会話からも成長した事を感じられて本当に驚いた。
成長スピードが半端ないw
10年ってそういうことなんだな~と実感した半面、
えこってな~んも変わってないなぁと落ち込んでみたり。
ゆうちゃんと同じスピードで成長したらどんな未来が待ってるのかな。
そう思うと「頑張ろう!」って元気を貰えた気がしました。
今年もあと数日。
ピグも終わり、新年を迎える。
みんな今までありがとう!
大好きとしか言えないんだけど、
これからも宜しくね^^
簡単でごめんね^^