そしてまた祭の後で… | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

「ノエルサンドレ」初演の時、アメンバー記事でいろいろ愚痴を書き、皆さんにご心配をおかけしました。

今、久々に読み返すと恥ずかしてどこかに時空の穴があったら入りたいぐらいです。


そしてあの頃読者だった方、今でもこの不定期すぎるブログの読者でいてくださり、また殆どの方が再演「ノエルサンドレ」に来て頂いている。


本当にありがとうございます。

謝謝!この言葉しかありません。


今回はちゃんとオモテ?記事で。


初演「ノエルサンドレ」ぶりにお会いした八坂沙織さんがさり気なく

「あの時監督に描いて頂いた色紙、今でもいちばん目立つ場所に飾ってありますよ。遊びに来た友達が『アリサって誰?』て聞くんです(笑)」と言ってくれました。


ありがとう。

ずっと心の奥底に引っかかっていたものが、熱いものと共に流れていきました。

あの頃ご心配をおかけした方々にも、これをお伝えしたかったです。

なんの事やら?な方にはごめんなさい。



八坂さんは「あの頃の自分は本当に 力不足で気遣いもできず…」と、かつての自分を熱演する後輩を観ながらしきりに涙ぐんでもいました。

想像を絶する苦労を経て、ずっとリーダーとして勤めてきたSUPER☆GIRLSを卒業、あの頃から夢見ていたミュージカル女優として、第1線で頑張る「今」の彼女と話せてよかったと心から思います。

八坂さんの女優としてのこれからのご活躍を遠くから楽しみにしています。

そしてまた成長したアリサに会える日も。


あの頃を思い出して久し振りに似顔絵色紙を何枚か書きました。

何枚か描いて、僕は今回の出演者の事を似顔絵を描くほど知らない事に気付き、しばし愕然ともしつつ


それは出演者の方々にも同じことで、今回もパンフレットに寄せ書きしてもらいましたが、実は殆ど「畑澤て誰?」だったと思います。


でもみんな書いてくれてありがとう。


「ありがとう」

今回の「改脚本」には「ありがとう」も増量してます。よりテーマがはっきりしたと思います。

劇中に出てくる「神代メソッド」がこのお話の伝えたいテーマそのものです。


前記事に書いた通り、設定の説明をしますと書いたので一応以下少し書きますが、劇中で言及されている事以外は、これも僕の想像です。

自由に考えたり、悩んだり?してもらえたほうが嬉しいです。


①ミコトが二人いる。

リタとお揃いの黄色いヴェックフォームを着ていたミコトは、ミコトがいた時空(プトレマイオスライン)とは違う時空(ハイペリオンライン)のミコトです。

②リタも二人いる。

リン、アリサの上司風に登場するリタは「ハイペリオンライン」のリタです。1シーンだけトレミーと二人で登場するシーンのリタのみプトレマイオスラインのリタです。こちらの彼女は「時空管理官」になっています。

③オラクルはハイペリオンラインのオラクルです。

だからミコト(イブ)の事は知りません。ハイペリオンラインのミコトは(そもそも彼女のいる時空は消滅の危機に瀕していないので)オラクルを結成したり、ノエルサンドレ事件を起こさせないようなんて考えもしません。

④よく勘違いされますが

ハイペリオンラインは正しい時空で、ノエルサンドレが発動し、みんなが消えてしまった後の未来です。

リン、アリサはそこから来ました。

プトレマイオスラインはノエルサンドレが発動しなかった、みんな生きていてクリスマス会をやった後の未来。トレミーはそこから来ました。

ノエルサンドレの暴走により、二つの未来が出来ました。その発動の中心人物だった美咲だけはどちらの世界でも消えています。

⑤夏沢るり香って?

「ヴェッカーシグナ」の一人で最終回で現代に残る事を決めました。初演ノエルサンドレでは彼女が神代先生に未来の記憶を伝えた事がノエルサンドレ事件を起こすきっかけになっています。ミコトは彼女をサンジェルマン学院に転入させない事で事件を阻止しようと考えますが、歴史の流れには逆らえず、彼女自身が夏沢るり香の役割を果たす事になってしまう、というのが今回の「改」部分の核心です。

⑥彷徨のエトランゼ

リタ、レピスとプレア、メシエという4人のプトレマイオスラインのヴェッカー「チームプレアード」の物語。

プトレマイオスラインにもハイペリオンラインにも行かず、黄昏の時空「エトランゼ」となったサンジェルマン学院の生徒たちのその後を描いています。その結末とは…



ややこしい話を余計ややこしくしてすみません。

でも初演の時より、演出のチカラで分かりやすくしてもらっていたと思います。


夏沢るり香が出ない、リタとレピスが出る事で映像版ヴェッカーと切り離し、舞台ヴェッカーχ」シリーズを補完するという目的で作りました。



もちろん「ヴェッカーχ」シリーズの最終作(3部作構想の最後)の構想も出来ています。

「彷徨のエトランゼ」再演希望の声もあるそうで嬉しい限りですが…


実現できるか否かは時の宿命。


「時空警察ヴェッカー1983」の映像化も悲願!です。



今回始めて「ヴェッカー」なるものをご覧になった方々も、ぜひ感想お聞かせください。

そしてこれからも「時空警察ヴェッカー」シリーズをよろしくお願いしますっ!!