突然ですが、yasuは今、日本にいません。



・・・と、いきなり、ハイテンションな書き出しで始まり、驚かせてしまったかもしれませんね。
すみません。

日本不在の理由は後述するとして、まずは、中止の発表からこれまでの、僕らの日々を簡単に振り返ってみたいと思います。

yasuと僕は、この一ヶ月あまりの間に(正確には会わなかった2週間以降からになりますが)、地方も含めて、いくつかの病院を訪ねて来ました。

①改めて、正確に現在の病状を把握する ②複数の医師の見解を聞く ③その上で治療の方向性を決める、というのがその主な目的です。

診断の詳細は省くとして、その内容を簡単にまとめますと、今のところ手術はしなくても良さそうですが、治るまでにはやっぱり、それなりの時間が必要、ということでした。


yasuが感じている痛みが、どの程度のものなのか、本人ではない僕には分かりません。
頻繁に患部に触れていたり、ときおり腫れていたりするのを見て、推察することぐらいしかできないし、彼の苦しみを本当の意味で、共有してあげられないのが、とても悔しいです。

とくに天気の悪い日の前日なんかは、起きるのも大変で、本当に辛いんだそうです。

先日、yasuと会ったときの話なんですが、「今日は天気も良かったし、明日も天気予報では晴れるらしいから、少しは楽に起きれたの?」って聞いたら「いや、しんどかったですね~」と言うので、
その場でスマホを使って、改めて翌日の天気予報を調べてみたのですが、やっぱり晴れで。

「おかしいね」なんて言っていたら、翌日はなんと、記録的な大雨。

後日、二人で、「もはや、yasuの体は、どんな天気予報よりも正確だね」とか「治ったら、俺のこの特殊能力も失くなっちゃいますね」とか、そんなふうに話しながら、笑いました。
(もちろん本当は笑い事じゃないんですけど、深刻になり過ぎていたり、悲壮感が漂っているわけでもなく、こうして冗談を言い合ったりもしている、というその雰囲気を感じ取って頂ければ、と)


どのお医者様も、まずはゆっくりと休養を取ることが大切だ、とおっしゃっています。

心と体が緊張していては、治療の効果も半減してしまうからです。

でも、yasuの日常はというと、僕という存在も含めて、相変わらず、しがらみや考えることが多くて、なかなか完全には仕事を忘れることができません。
今頃はツアー中だったのに、という想いもあるでしょう。
そうしたことが、「早く治さなきゃ」という彼の〝焦り〟に繋がってしまうように思います。

また、ここ最近の気候の不安定さが、必要以上にyasuの体を苦しめているようにも見えました。

活動休止を発表してからも、〝林保徳〟に戻る暇なく、未だに〝yasu〟として、ずっと戦い続けているんだろうなぁ、と、そんな感じなんです。


解放してあげられないかな、と思いました。
〝yasu〟という鎧を脱ぎ、一旦、戦うことを止めて、ゆっくりと休んで欲しいな、と思いました。

治療チーム(もう、勝手にチームと僕は呼んでいます)の皆様ともそんなことを話し合い、導き出した答えは、
「しばらくの間、気候と気圧の安定したところへ行って、心と体の状態をリセットしてあげること。まずはそれが治療への第一歩」
ということで、半ば強引に、yasuには海外へ飛んでもらいました。
ほんの3日前のことです。

ということで、冒頭のハイテンションな〝突然ですが、yasuは今、日本にいません〟という書き出しに繋がります。


まさに現在進行形の話ですし、〝休養させたい〟という趣旨からも、行き先の公表は控えさせてくださいね。
ご理解頂ければありがたいです。

現地には友人も何人かいるそうですし、安定した気候と気圧で、恒常的にある痛みが、少しでも和らぎ、yasuの心と体が思いっきりリフレッシュされて帰って来てくれたらいいな、と心から願っています。


以上が、今日までの近況報告となります。


そして、これからの話です。

「肌に合わなかった!」とか言って、すぐに帰国して来ない限りは、当面は向こうにいて、寒暖差や気候が安定してきた頃を見計らい、日本に戻って、本格的な治療に入って行く予定です。

おそらく、すべてのことが、本当にゆっくりとゆっくりと進んで行くことになるんだろうなぁ、と想像しています。


治療やリハビリは、地道な作業の積み重ねです。
その道のりは長く、劇的な変化を望むより、緩やかでも確実な進歩を目指して、粛々と、それらをこなしていかなければなりません。

焦れば、簡単に、ふり出しに逆戻りです。

あまりにも地味過ぎて、皆様にその過程をお伝えしていくことは、ちょっと難しいかもしれません。

でも、こちらからの発信がないからと言って、yasuが皆様のことを忘れるはずもなく、その裏側で、一歩ずつ一歩ずつ、皆様のところへ向かうべく、その歩みを進めているんだ、と。
そのように感じていて頂ければ幸いです。

逆に、長い空白の期間は、多くの人の記憶からyasuのことを忘れさせてしまうかもしれません。
少し寂しい気も致しますが、それはそれで仕方のないことだ、とも思います。

でも、

〝君がいるから 僕がいるんだよ〟

なんです。やっぱり。

エルがオヴェスに言った言葉じゃありませんが、
yasuが自分のことをアーティストだと信じて、yasuのことをアーティストだと思ってくれる人が、たった1人でもいてくれたなら、yasuはまた、アーティストとして戻ってくることが出来ます。

クシャクシャってしたあの笑顔で。
いつか、必ず。

ファンの皆様には、まだまだ、ご迷惑とご心配をおかけしてしまいますが、yasuのことを温かく見守っていて下さったら、とても嬉しいです。

何卒よろしくお願いいたします。


三日にわたり、長文、駄文にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。

また、沢山の愛が溢れるコメントも、全て読んでいます。
皆様の心が、いつもyasuのそばにいてくれること、心から感謝しています。
本当に本当にありがとうございます。


皆様に素敵な毎日が訪れますように。



Acid Black Cherryプロデューサー
菊池 真太郎