【プロローグ】童話第2段:星と名付けた少年 | 岡田 直輝 Official Blog~Parisへ~

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もう、いいかい?




まだだよ。





もうちょっとだけ待って。





もう、いいかい?





まだだよ。あとちょっと待って。











なんで書いてくれないの?聞こえているでしょ?ボクの声はキミにしか聞こえないのに・・・





ああ、聞こえてる。





ほら、書いて!今日は昨日の続きを話すよ?





待って、もうちょっとだけ。





この世界には数々の物語がある。その多くは人が頭の中で描き出した妄想や想像にすぎない。






でも、中には星の声が聞こえる人がいる。






いや、本当はみんなお話ができる。星はキミが生まれたときからずっとキミだけの為に話しかけ続けてくれているのだから。でも、この声は届かない。





無限に生まれ、そして輝き続ける星たちの中からたった1つの星と巡り合わなくてはこの声はきこえないから。






たくさんの星が見えているのであれば、まだこの声には巡り会えない。






もう、いいかい?ボクの声、聞こえているでしょ?ボクの声はキミにしか聞こえないのに・・・






たくさんの星を眺めていてはこの声はきこえない。






キミには無数の星が見えてはいないかい?









もう、いいかい?昨日の続きを話すからね?






果たして、この世界にどれだけの人がこの声にたどり着くのか。






昔ほどはいないだろうな。人は夜空を見上げても星を見なくなった。







もう、いいかい?ボクの声はキミにしか聞こえないのに・・・





この声と出会えた人はとても素敵な物語を残すことができる。なぜなら、カレラの物語は星から聞いたウソのような本当のお話なのだから。





サンテグジュペリやアンデルセンを知っているだろう?カレラもその中の一人だ。






そして、ボクの近くにも一人、星降る夜の綱渡りのお話を聞かせてくれた人がいた。





もう、いいかい?





ああ、もういいよ。キミの声は聞こえてる。ただ、ずっと雲がかかっていたからいなくなるのを待っていたんだ。






昨日の続きを聞かせておくれ。星の王子さまが生まれる前のまだ星がなかったときのお話を。






星と名付けた少年のお話を



【岡田直輝】
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