これから、アレルギーの子どもさんがいらっしゃる方の参考になるかと思い、うちの記録も兼ねてアナフィラキシー体験を書いてみようと思いました。
最初にお願いがあります。
アナフィラキシーは、周りの大人の不注意・不覚から起こることです。
親や身内の可能性が高いです。
子どもには本当に申し訳ない思いでいっぱいです。
親のせいだけど、親もかなり心を痛める出来事です。
だからどうか、「親の自覚が足りない」とか、「そんなの危険に決まってるだろ!」とか「判断が間違ってる!」などと言わないでいただければと思います。
目の前で子どもが死にかけて、冷静な親はいません。
頭が真っ白のなか必死で下した決断です。
後から原因を究明し、こうすればよかったねなどという話し合いはきちんとしています。
私の感覚では、母親の自覚が一番高く、正直なところ父親であっても意識は低めです。祖父母も低めです。
それは、母親は日々子どものお世話をしますから、小さな事故は見てきているのに対して、父親は仕事でそれらを見ることができません。
親の世代や祖父母の世代には、アレルギーの子はほとんどいませんでした。
だからなのか、「ちょっとくらい食べられるだろう」とか「少しは食べさせて慣れさせないと」という考えの方は多いです。
(ここではアナフィラキシーに対することで、多少の湿疹程度なら食べさせた方がよいともいいます)
うちもそうでした。
特に最初は夫婦間の認識に溝がありました。
なので、夫には、子どものアレルギー症状を経験してもらわないと、アレルギーに対する家族の認識は向上しないと思っています。
私からしたら、それって危ないんじゃないのと思っていても、夫の判断を見守ることがあります。
その結果アナフィラキシーになったことがあります。
でも、夫はそれを機に成長してくれました。
できるだけ食べさせる前に、原材料の相互確認をしてくれるようになりました。
私の話に耳を傾けてくれるようになってきました。
未熟な親ですが成長の過程と捉えていただいて、見守っていただけると幸いです。